おるたのすゝめ

ゲームやアニメ、その他のことも雑食に

自分がアニメにハマった瞬間を覚えていますか?

どうも、てふおるたです。

私がアニメに出会って、もう早いもので七年ちょっとが経とうとしています。

人が何かにハマる瞬間というものはその人自身にもわからないもので、世界にはそんな機会が溢れています。一生を生きる中でその瞬間にどれだけ出会えるかがその人の人生を豊かなものにすると私は思うのですが、その中でもアニメに出会えたことは今まで生きてきた人生の中で一番の幸運だと感じています。

ここ数年でアニメというものはより万人へと変化を遂げてきました、いえ、いうなればアニメを受け入れる人の心が変化してきたと言った方がいいのでしょうか。バラエティー番組や歌番組でもアニメが取り上げられ、著名人がアニメを好きと言う場面も増えてきたと思います。以前よりオタクへのパッシングが減ったような気もします。

 

人はなぜアニメにハマるのか……というととても大きなものになってしまうので、短いですが今回は私がなぜアニメにハマったのかを書きたいと思います。

と言ってもその答えは単純で、自分にはないものがそこにはあったからです。

アニメの中では何か困難に陥った時必ず答えがあり、またそこに導いてくれる人や事があります。私はたまらなくそれが欲しかったんだと思います。

今まで自分が見てきたアニメで名作と挙げるものにも、それが強くあることに最近気づきました。

代表的な作品をあげるとするならば俺の妹がこんなに可愛いわけがないです。オタクならだれもが知っているであろう妹アニメの代表作です。

この作品に出てくる桐乃はいつも何かにぶつかり悩んでいます。自分のオタク趣味と生活の折り合いや友人関係、進路など。悩んでいつも抱え込んでしまいます。そこに兄、京介が現れていつもその悩みを解決してあげるのです。

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私は京介みたいになりたかった。

単純に桐乃やあやせ、黒猫がいる環境が羨ましくもあり、また自分とは正反対の性格な他人のために自分を使えて何かにぶつかっていくスタイルに憧れていました。

同時に京介のような兄が欲しくもありました。

私は小学校の頃から神経系の病気を持っていて過度にストレスをため込んだり、また周囲の声に過敏に反応してしまうことが毎日のようにありました。そしてそれは今も続いています。もしも京介のような兄がいたとしたら、何でも相談できて自分の力になってくれる頼れる存在がいたとしたら、大げさかもしれませんが私はもっと良く生きられていると思います。

しかし、それはあくまで妄想で、その環境はアニメの中にしかありません。「こうなっていけたら、でも今の自分は」と現実と比べて落ち込む日もあります。ですが「いつかこうなっていきたい」と希望を持つ日もあります。絶対に手が届かないものだからこそ比較し、また永遠に追い求められるのだと思います。

 

クラナドは人生なんて言葉もありますが、それもあながちノリだけの嘘ではないと思います。アニメというのは人の人生に訴えかけてきて、それを変えていきます。人の生き方を知り自分が変わっていくようにアニメを通してそのキャラクターたちの人生を知り自分を変えていくのです。

アニメで人の心を知り、アニメで人の豊かさを知り、アニメで人の醜い部分を知る。知った分だけ他人に優しくなれますし、感動して涙を流した分だけ、より感受性の高い人になることができると思います。

 

アニメのその力に気づいた時、それがアニメにハマる時だと思います。

 

(おわり)